熱中症

今年の気温は尋常では無いですね・・・って毎年言ってる気がしますが・・・

 

昨日、日本救急医学会が熱中症アラートを出しました。

重症度の分類は今まで軽症、中等症、重症の3段階だったのが、重症の中でもすぐに冷却しなければ命が危険である、最重症を追加しました。

そして、日中の不要不急の外出は控えてください・・とコロナの時のような言い回しで注意を喚起しました。

実際、7月に入ってから我がクリニックにも熱中症症状で来る方が後を絶ちません。

そしてその方々の多くが口をそろえて言うこと・・・「水分は結構摂ってましたけどね〜」

 

ヒトが普通に生きていく上で必要な水分量は1日2Lと言われています。

ご飯をちゃんと食べられれば半分程度は食事から摂取出来るので、毎日500mlのペットボトル2本を飲めば足りていることになります。

でも、ご高齢の方の多くが 「おしっこしたくなっちゃうから・・」 という理由で水分摂取量を控えています。

また高血圧をお持ちの方は医者から、「塩分を控えるように」 と言われるので、どんなに汗をかいても塩分を摂りたがりません。

 

ここ数日は気温35℃を超える日が続きました。

ヒトの体温調節って、外気との熱のやりとりで調節する部分が大きいので、外気が体温ほども暑いと調節も難しくなってしまうのです。

そうすると発汗で体表から水分が蒸発するときに冷えるのを利用するしか無くなってしまいます。

結果、脱水、塩分不足が起きます。

発汗は最大で1日10L以上することがあります。

そうなると12Lの水分摂取が必要になるのです。(もちろんナトリウム摂取も・・)

500mlのペットボトルを数本じゃ足りませんよね。

 

まずは暑い環境を避けることが第一です。

次に水分摂取。

 

皆さん、灼熱の夏はこれからです。

ご自愛くださいね・・・