東北大学の赤石先生が以下のような研究論文を出されました。
40~59歳の中年女性においてUTI(下部尿路感染症)と排泄後の肛門部の拭き方との有意な関連が認められ、両足の間に前から手を入れて後ろから前に向かって拭く習慣を有する者で生涯UTIイベント数が有意に増加していた(P=0.0011、ANCOVA)。一方、40歳未満の女性では同様のイベント増加は認められず、長期にわたる排泄後の衛生習慣がUTI発症に影響する可能性が示唆された。
以上の結果から、赤石氏は「UTI発症率は男性と比べて女性で有意に高く、女性の約半数が排泄後に両足の間に前から手を入れて後ろから前に向かって拭いていた。この拭き方は中年女性においてUTIの危険因子になる可能性があり、後ろに手を回して前から後ろに向かって拭く習慣に改めた方がよいだろう」と結論している。 また、研究の限界として「温水洗浄便座の使用については検討していない」と指摘。「温水洗浄便座のノズルはさまざまな細菌で汚染されていることが多く、UTIのリスクを高めると考えられている。今後の研究では温水洗浄便座の使用がUTI発症に及ぼす影響も加味すべき」と説明している。
膀胱炎や腎盂腎炎に罹りやすい方はご注意です。
本日は真面目な医学的話題でした・・・・
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