日本人は会議好き

みなさん、大病院の運営にはいったいいくつの委員会が院内にあるかご存知ですか？

 

法令等に基づく委員会

衛生委員会、医療ガス管理委員会、輸血療法委員会、防災対策委員会、個人情報保護推進委員会、セクシュアル・ハラスメント苦情処理委員会、市販後調査委員会

 

診療報酬の算定に基づく委員会

医療安全委員会、院内感染防止対策委員会、NST委員会、給食委員会、臨床検査管理運営委員会、病歴図書委員会、透析機器安全管理委員会

 

組織運営に関する委員会

経営健全化委員会、病床管理委員会、手術室運営委員会、薬事審議委員会、身体抑制廃止委員会、倫理委員会、医療相談検討委員会、医療機械等購入審議委員会、診療材料等検討委員会、広報研修委員会、臨床研修医委員会、医療情報管理委員会、クリニカルパス推進委員会、DPC委員会、職員任用委員会

 

このすべての委員会に出席する医師、看護師、事務職員などが必要で、それぞれが大切な時間を削られていますが、実質ほとんど有効に機能している委員会なんて見た事無いし・・・ま、一言で言えば「無駄」ですね。

その無駄を厚労省が推奨しているところが一番わからないところです。

まあ、厚労省は現場なんて見に来ないし、何か問題が起こって世間やマスコミが騒ぐと、「じゃあ、○○委員会の設置を義務づけましょう」ってやるからこういう状態になるんですな。

 

この委員会や会議での合議制は一見民主的に見えますが、いろいろな意見が出て来て結局うやむやになるのが落ちなのです。

議長がよほど有能なリーダーシップを発揮できる人でなったら結論なんて出ません。

だから責任もうやむやにできて、日本人には好まれます。

 

でも大人の仕事は責任を持たねばいけません。

今、日本に必要なのは、みんなで決める民主制ではなくて、強いリーダーシップを持つ大人じゃないでしょうか？

医療も、政治も、企業も・・・・そして家庭でも。